四年前。
長距離通勤が始まり、新しい部署、新しいメンバーと仕事をすることになり。
子供はいつの間にか全員小学生になり、朝晩のお迎えが必要なくなり。
コロナが流行して、在宅勤務しながら、子供の勉強をみて。
それでも、朝は来て、ご飯を食べるし、1日は終わる。
ウクライナとロシアが戦争を始め、私的には湾岸戦争以来に戦争を意識して、心が荒んだ毎日を送る。
でも、朝は来る。
そして、私が心をすり減らしている間に、子供はどんどん成長する。
長男はあっという間に足のサイズも身長も、親を超えた。
次男はヒカキンの動画を見て家を建てろと母に説教するようになった。(マイクラ)
末っ子は歌って踊り、兄達に女子ならではの口調で喧嘩を売るように。
大人の成長は子供のそれには全く及ばない。
痛感する。
バトンってあると思う。
次世代に何を継ぐか。
人類は社会集団を作り、多様性を育み、次世代をみんなで育てて繋いできた。
仕事でもそう。
若い人を見ると、「昔は大変だった」とか、「今の若い子は自分で動かない」とか言う人多いけど、私はね、そんなこと言わないでって思う。
そんなこと言わないで、自分たちが残したいことを繋いでいきましょうって思う。
子供ですら、10教えたことを全てはできない。
他人である後輩らに教えるなら、せいぜい10教えて7くらい残れば成功じゃない?
だから、継がなきゃいけないことをぎゅっと教えて、継がれなきゃその程度のことなんだと思う。
それよりも、教えた7に、自分で学んだことや経験したことを足して10にして、また次の世代に繋いでほしい。
でなきゃ、会社なんて成長ないわ。
新しく入ってきた人に、自分達もやってきたからと同じことをさせる人いるけど、目的持ってやってます?
うちの上司で、自分も苦労したんだからと若い子に同じ状況を作って平気な顔してる人がいるけどね。
自分がされて嫌なことはしないんだよ。
同じことを繰り返すのは、成長していないんだよ。
この場合は、個人としてだけでなく、組織としてもね。
嫌なことなんてわざわざさせなくても、仕事していれば多かれ少なかれ、嫌な目には遭う。
それで十分成長する。
だから、後輩は大事にする。この先、会社を支えてくれる人たちだから、何でも教えてあげる。
いつかくる困難に、自分たちで立ち向かってもらわなくちゃいけないから。
自分の子供に対してはちょっと異なる。
負けたくないんだよなあ。子供には。
後輩たちには出来るだけ大きく育って、引っ張ってもらいたいと思うけど、子供にはまだまだ負けたくない。
もう少し大きくなって、社会人になったくらいに、今の後輩たちに感じているような気持ちになれるのだろうか。
あー、長男に負けたくない。
でも、日々できるようになっていることが、あっちの方が多いんだよな。
嬉しいけれど、悔しいなあ。
でも、ちゃんと前向いて、めんどくさそうなことにも真っ直ぐ取り組む姿を見ると、やっぱり、負けられないって思う。
私は、すぐ怠けるから、たぶん神様がペースメーカー的な存在として子供を連れてきたんだろうな。
近くで子供の成長を見させて、お前もまだやれるだろと。